初 志

私は検察官として、犯罪とそれに苦しむ被害者の方に接してきました。

犯罪は社会のゆがみを映し出す鏡です。その鏡に映し出されていたのは、この社会に希望を持てない人が犯罪に走り、その犯罪が被害者の方の希望を奪うという、悲しい現実でした。

ある少年は、「先生も親も信じられない」と、犯罪に走りました。

ある若者は、「まじめに働いてもバカを見る」と、犯罪に走りました。

あるお年寄りは、「寒い冬くらいは刑務所で暮らしたい」と、犯罪に走りました。

そして、その結果、将来の夢と希望を奪われた被害者の方、さらには遺族の方の涙を見てきました。

暮らしの安心が守られて、初めて、人は将来に希望が持てます。

信頼できる大人に囲まれて育つ安心感、まじめに働けば報われるという安心感、穏やかな老後が待っているという安心感。

政治がしなければいけないこと、それは「暮らしに安心と希望を届けること」です。

今の政治は、暮らしに不安を与えてばかりです。

私は、「誰もが安心して暮らせるために何ができるか」、日夜勉強を重ね、みなさんのために一生懸命がんばります。「安心して暮らせる」毎日があって、初めてその先に私たちは明日への希望を見いだせる、その思いを胸に、みなさんの声を伺いながら、一つひとつ問題を解決していきたいと思います。